製品構成
製品名:Pixel illuminator-C (IGLP-01)
イメージング機能とレーザ照射機能が一体化されたCマウント対応ユニット
特徴1:汎用性
・Cマウントレンズが取り付け可能であり、光学顕微鏡のカメラポートにも特殊アダプタなしで取り付け可能
・レンズ倍率を変更しても、観察画像で指定した位置にレーザ照射が可能
特徴2:高効率
・画像解析・画像認識との組合せにより、照射したい部分のみへのレーザ光照射が可能となり、照射時間短縮が可能
Application
FRAP(光褪色後蛍光回復法)、PhotoBleaching、Opto Genetics(光遺伝学)、IR LEGO(熱ショック応答) 、接着性細胞の細胞選別、Photolysis/Uncaging、Photoconversion / Photoswitching、DNAへの損傷など
光ワイヤレス給電、レーザクリーニング、レーザ錆取りなど
基本仕様
本体サイズ
基本ユニットサイズ 43mm x 72mm x 88mm (突起部を除く)
カメラ機能
撮像素子:白黒 1/2 インチ
画素数:1.3Mpixels ( 1280 x 1024 )
露光時間:20μsec ~ 1sec
PCとの接続ケーブル:USB3
レーザ照射機能
画像から指定した位置にレーザ光を照射。スポットサイズ:約3 x 3 pixel
画面の端2点間の移動時間:10msec
対応レーザ波長:340nm-1600nm (NIR波長はオプション対応)
光源はPixel illuminatorに接続する構成となります。
照射位置指定方法:下記の4方法で照射位置の指定が可能
Remarks
レーザ光の波長付近の画像情報は取得できません。
レーザは発注時にご指定下さい。
データの御支給によりDeep Learning(深層学習)によるレーザ照射位置指定を承ります。
参考文献
'Plant optogenetics: Applications and perspectives', Hiromasa Shikata and Philipp Denninger, Current Opinion in Plant Biology, Volume 68, August 2022, 102256
方式の違い
特徴
Pros / Cons
Pixel illuminator が適している用途
(1)照射位置に光強度が要求される場合(対物レンズの倍率が低い場合)
顕微鏡の視野の広さと明るさは反比例するため、視野が広くなると照明強度は低下します。
Pixel illuminatorによるレーザ光の照射は、レーザポインターの技術を用いているため、照明強度は、DMD mirror方式よりも強くなります。照明光量不足という課題をお持ちの方は、Pixel illuminatorをご選択ください。(低倍率の対物レンズをお使いの場合、実体顕微鏡観察下でのレーザ照射に適しています。)
(2)コントラストが要求される場合
Pixel illuminatorは、ミラーのエッジなど散乱源が光路中にないので、迷光は少ないです。
したがって、Pixel illuminator方式においては、レーザ光はスキャンするスポット部分のみに照射され、Off 部分には光は照射されません。
光の照射にきわめて敏感な材料をお使いの方は、Pixel illuminatorをご選択ください。
Pixel illuminatorにおける同時照射性の改善策 (オプション品利用)
Pixel illuminatorにおける同時照射性の改善策 (特注対応)
ビーム操作機構を2つ用いる方法
発光タイミング・発光時間はそれぞれ1msecの分解能で設定可能
フォーカス / スポットサイズ調整ユニットの併用により、ビームサイズの独立調整可能
顕微鏡下などで指定してエリアに均一にレーザを照射することが可能です。レーザ光照射量は、光源強度と移動速度で調整します。
培養容器を閉じた状態で不要な細胞を死滅させます。動画は蛍光顕微鏡観察下でのレーザ照射です。
緑色を認識して、赤色レーザポインターを照射します。
製品名:ウェルスキャンCAM (WelScan Cam USB)
XYステージとカメラの連携制御
製品構成
・XYステージ、USBカメラ、制御BOX、制御ソフトウェアの4点が製品構成となります。ソフトウェアをインストールするPCはオプションとなります。
特徴1::
XYステージとカメラのシステム統合による便利な機能
・観察しているウェル番号をPC画面に常時表示(観察ウェル位置の確認を容易にします。)
特徴2:低輝度画像の観察に有効な画像処理機能
・画素欠陥の除去、メディアンフィルターなどの画像処理機能搭載
カメラの露光時間・照明強度を変更せず、対象物の認識を容易にします。
オリジナル画像 画像強調処理画像(5つのカラーマッピング処理搭載)
It is hard to have focus tuning without colormap
A colormapping makes focus tuning easy without increasing illumination so it can reduce photobleaching
特徴3:トリガー信号出力機能
・外部照明機器などの駆動に便利なTTL
レベルのトリガー信号出力ポートを2つ搭載
仕様
・ステージ移動範囲:
110mm
x
75mm
製品名:PST edge detection
UCLA Prof. Bahram Jalali 研究室開発技術 / 評価者募集中
従来技術との違い
特徴1 明るさ(背景輝度)が異なる画像であっても、texture/featureを忠実に検出できる。
・AI・機械学習を用いた画像解析を安定 (texture検出のばらつき低減)にします。
特徴2 暗い画像であっても試料の認識ができるので、照明光量の減光ができる。
・光毒性のあるの試料(細胞) の長時間観察を可能にします。
効果検証1: 背景輝度の違いに起因するAI画像解析ばらつき低減(texture/morphology値のばらつき防止)
背景:
画像のAI判定・機械学習に用いる評価値であるテキスチャー値は、画像輝度に基づく数値であるので、背景輝度の変化により数値が変化します。また、モルフォロジー値も境界幅がboldになると数値が変化します。
検討内容:
意図的に輝度を変化させた6つの画像において、テキスチャー(entoropy)を検出した結果、PST処理を行うことにより、安定したテキスチャー値が検出できることが解りました。・AI・機械学習を用いた画像解析を安定 (texture検出のばらつき低減)にします。
効果検証2: 輝度を1/4に低下させたタイムラプス画像からの細胞系譜解析
背景:
光毒性のある細胞は、照明光の照射による細胞の劣化/損傷があるので長時間観察に不向きであり、損傷を与えない状態での細胞系譜解析(cell daughter analysis)の構築が困難である。
検討内容:
意図的に輝度を1/4に低下させたB細胞のタイムラプス画像であってもPST処理することにより細胞認識が容易となり、細胞系譜解析を得ることに成功した。協業者: Prof. Alexander Hoffmann, Signaling Systems Laboratory, UCLA
ピンポイントフォトニクス株式会社は開発者であるProf. Jalaliと協業としてPSTソフトの事業開発を行っております。
製品名:ステリカムUSB (Sterile-cam USB, STC-USB-M01, -C01)
無菌環境での撮影に、 Cマウント対応USB3カメラの使いやすさを提供します。
特徴1:USB3カメラの汎用性
特徴2:滅菌処理工程に対応
•殺菌工程:糸状菌、細菌、ウイルスなどの微生物を死滅させ減らす処理。完全に微生物をなくすことはできません。
ステリカム外観・使用例
基本仕様
サイズ:56mm x 56mm x 135mm (突起部を除く)
重量:800g
撮像素子:1/2
インチCMOS (白黒 or カラー)
画素数:1.3Mpixels ( 1280 x 1024 )
PCとの接続ケーブル:USB3(ケーブル長さ:2m)
レンズマウント規格:Cマウント
Camera Explorer (Baumer社):静止画撮影および動画撮影
Time lapse image capture (Pinpoint Photonics社):一定時間間隔の連続静止画撮影
撮影された連続静止画ファイル群は、ImageJにて直接閲覧および動画変換が可能な形式です。
Remarks
H2O2滅菌工程以外の滅菌工程( EOG滅菌、オートクレーブなど)には対応しておりません。
テストを行ったH2O2滅菌工程は、0.4Torr (約53Pa)程度の減圧処理を含む過酸化水素プラズマ滅菌工程です。また本カメラは、+0.17Mpa( 0.27Mpa 水深17m相当)の加圧処理(社内試験)においてもシール性を確認しております。
オプション
レンズカバー対応レンズサイズ:最大直径:30mm、最大長さ:35mm
タイムラプス画像からの動画生成例(ImageJによる変換)